ココが椎間板ヘルニアになりました。
突然のことでただただパニックでした。
ココがヘルニアと診断されてから一握りの情報も欲しいという思いで、ひたすら「犬 ヘルニア」と検索する日々でしたので
この経験が誰かの役に立てばと備忘録しておきます。
何かがおかしい
ココがヘルニアになったのは2020.6.17。
17日の夜中1時ごろにパパが異変に気づきました。
普段はぐっすり寝ている時間なのに、ゴソゴソそわそわしていたココ。
ハウスから出すと隠れるように机の下に入り、明らかに何かがおかしい。
触っても抱き上げても、鳴き声ひとつあげません。でも違和感がある。ココがなんだかいつもと違う。
時期が時期でしたので、私はもしかして古いものでも食べたのかなと思いました。
夜間救急動物病院には行かず、翌日かかりつけの獣医さんに診てもらうことにしました。
その晩はハウスに戻さず私たちのベッドへ。
なかなか伏せず、座ったまま。いつもなら眠い時間なのに…
でもその内眠りだしたので私たちも寝に入ったのでした。
突然ヘルニア発症
翌朝パパは出勤、私は動物病院が開くまで待っていました。
ココの様子がさらにおかしくなっている気がしてヒヤヒヤしてました。
いつもは大好きな散歩。玄関まで連れて行ったけど、そこでぺたりと座るので中止。
ご飯が大好きな子です。ご飯の準備をするといつも飛んでくるのに、この日は来ませんでした。
食中毒を疑っていた私はいつもよりだいぶ少ない量をとりあえず出してみて、食べるかどうか見ようと思いました。
食事を出すと相変わらずすごくがっついて食べる。でも途中休憩を挟みました。いつもはノンストップでがっついて食べます。その時点でやはりおかしい。(お腹が危ないかもと思って食事は途中で中止させました)
そのあと変なパンティング。暑くてはぁはぁするのとはなんだか違う、苦しそうな感じです。
でもどうして良いのかわからず、もしかして暑いのかもと濡れタオルをかぶせてうちわで扇いだりしてました。
しばらくしてパンティングが止まって犬用ベッドへ入ったので、少しホッとして洗面所へ。時間にして1分ほどかと。
ココのところに戻ろうとしたら、ベッドから出てこちらに近づいてました。
でも座り方が変なのです。
手と手の間に足がある、いわゆる「手足足手」の座り方はフレブルにはよくあるそうですが、ココは今までこの座り方をしたことがありませんでした。

何その座り方!?大丈夫!?
獣医さんに診てもらおうと写メを撮った次の瞬間、ココがグラっとこちらに倒れてきました。
体を支えられないような感じで、突然崩れ落ちるようによろめきました。
今思えば、酔っ払いが激しくふらついてグラリと倒れそうになる感じとすごく似てます。あんな感じです。
その姿を見た私はパニックになり、昨夜から様子がおかしかったこともあって

このままじゃこの子は死んでしまう!!!
と咄嗟に思いました。
こちらが倒れそうになりながら、動物病院が開くまではまだ少し時間がありましたがとにかく病院へ急ぎました。
重度のヘルニアと診断された
先に並んでる患者さんがいたのに(狂犬病予防接種にお越しのようでした)急患ですと叫び、真っ先に診ていただきました。
順番を譲ってくださった患者さん、そして優先してくださったかかりつけの先生に心から感謝しています。
診察台に乗せた瞬間、「あ、ヘルニアだね」と言われました。
てっきり食中毒か、どこかでネギとか玉ねぎとか、とにかく体に悪いものを食べて毒でも回ってしまったと思い込んでいた私は頭が余計に真っ白に。
いつも元気いっぱいなココがヘルニアになると思ったこともなく、まさに寝耳に水だったんです。
テキパキ診察を終えて「お預かりします。神経を保護しないと。17時に迎えに来てください」と言われました。

まさかココがヘルニアになるなんて…
昨日もたくさん散歩に行ったし、痛がるそぶりも何もなかったのに!?
グラグラする頭で家に帰り、その日たまたま仕事が早上がりだったパパと一緒にお迎えに行くことに。
迎えに行くと、さらに先生に鈍器で殴られるような一言を言われ、倒れそうになりました。
「点滴したけど麻痺が取れません。朝来た時はなんとか踏ん張れてた前足も、今はフニャフニャで力が入らない。
自力で排尿もできません。だから管を通して尿が垂れ流しになるようにしています。
うんちは1週間くらい出なくてもなんとかなるけど、おしっこは出ないと大変なことになるからね。
うちでは検査ができないからわからないけど、もしかしたら内部出血とかの可能性もあります。
設備の揃った大きな病院を紹介しますから明日行ってください」
え、え、え、麻痺してるの…?排尿ができない…え!?
「ココちゃんはラッキーですよ。僕が知ってるだけでもその病院に入れるのはどんなに早くても2日後です。それがたまたま枠が空いてて、翌日の朝イチで診てもらえるんだから。9:10には受付してください。それから絶対安静です」
不幸中の幸いってこういうことを言うんだろうか…
涙をこらえるのに必死で、パパが居てくれてよかったと思ったことしか覚えてません。
もどかしい夜
朝倒れるまでは歩いてたし、倒れてからも前足は踏ん張れてたのに。
半日入院から帰ってきたココは首を持ち上げることもできなくなってました。
先生の話では、足が動かないこと以外は血液検査によると健康そのもので、ただパンティングしすぎてやや脱水気味ということでした。
なので近くにお水や氷を持っていって水分補給。
ココの楽そうな姿勢をとりながら一晩明かすことになりました。
万が一ベッドから落ちたら大変なので(今まで一度もベッドから落ちたことはないのですが^^;)マットレスだけ床に置き、3人で寝たのですがこれがまた大変でした。
暑がりなココに近つきすぎるとハァハァしちゃうし、かといって離れすぎるとそばに寄ろうとして動こうとするし。
扇風機を使ったりうちわで扇いだりしながら、床ずれを防ぐためにゆっくりゆっくり体勢を変えてやりながら、ほとんど寝ずに一晩を過ごすことになりました。
夜中3時ごろ、

今何時?

3時くらい…

朝まで長いな…
こんな会話をしたほどです。
翌日仕事があるパパには少しでも寝てもらわないといけないので、なるべく私がお世話をするよう努めましたが
絶対安静のココに寝返りを打たせるのに、私一人じゃどうしようもなくてやはり二人掛かりで四苦八苦する場面が多かったです。
でも、2時か3時くらいから、ココの容体が安定してきたように感じました。
安静だって言ってるのに、明らかに起き上がろうとしているココ。
姿勢を変えたいのかと手で支えて手伝ったりしているうちに首を動かせるようになってきて、前足も動くようになってきて、朝には後足以外は動かせるようになりました。(すごい!!先生の点滴とかがようやく効いてきたのかも…??)
ようやく朝になり、予約していたタクシーに乗り込み、完全紹介制という見知らぬ病院へ行くことになったのでした。
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